書籍概要
2012年に発売された、クリステンセンの書籍。
「イノベーションのジレンマ」などイノベーション関連の書籍を執筆されている方で、この本では特にイノベータに着目してその行動特性などを深堀しています。
イノベータのスキルを解き明かし、イノベータに近づくためのハウツー本、という印象を持ちました。
イノベータの行動特性とは
この書籍では、「創造的に考える力は生まれつきの先天性のもの」という考えを否定し、創造性と常識に囚われずに考える力はだれでも多少なりとも持っているし、鍛えることができる、と説いています。自分のような凡人には非常に救いになる言葉であり勇気づけられます。
ですが、遺伝ではないと言いながら書籍のタイトルに「DNA」とつくのはなぜでしょうか?
それは、最新の研究成果ではDNAも強化できる、ということに由来するらしいです。
イノベータが頻繁に活用している行動的スキルは以下の4点。
- 質問力
- 観察力
- ネットワーク力
- 実験力
全てのスキルに秀でている必要は無く、どれか1つでも十分とのことです。
これらの行動的スキルに加え、斬新なインプットを組み合わせる認知的スキルである「関連付け思考」を組み合わせることで、革新的なビジネスアイデアが生まれる、というモデルでした。この5つが「発見力」として定義されている。
これらのスキルに対する概要や事例、伸ばすための具体的な考え方やトレーニングなどについて詳細に記載されているため、イノベータになるための必要条件と学習内容がコンパクトに整理されている、といった印象を受けました。
現状分析テストの結果は?
現状分析として能力特性(発見力、実行力)のテストが掲載されているため、試しにそれをやってみました。
それぞれ50点満点で、
- 発見力:30点 → やや低い
- 実行力:23点 → 低い
という結果でした。
まずはこれらのスキルを習得するためのアクションを考えてみましょう。自分なりに現状分析してみると、
- 関連づける力:○
- 質問力:△
- 観察力:△
- ネットワーク力:×
- 実験力:△
といった具合だと思われます。
良いところを伸ばすという意味では、関連づける力は今後も伸ばしていきたいし、苦手なところを補完するという意味では、ネットワーク(人脈)を広げていけるとよさそうです。
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