今回やりたいこと
- 事業創出活動に関わるタスクの管理をしたい
- でも有料ソフトは使用したくない
- アジャイル開発に応用できるツールで学びを得たい
ということで、RedmineとそのアドオンツールであるBacklogsについて自分自身の整理も兼ねて紹介してみたいと思います。
先にお伝えしておくと、RedmineとBacklogsの構築は相当面倒くさいです。
おまけにRedmineとBacklogsはバージョン違いでうまく構築出来ず罠にハマることが相当多く、技術系ブログを漁ると屍累々です。
なので、今回は概念だけの紹介にしておいて、構築は興味のある方だけ別途、ということで二部編成にしようと思います。
RedmineとBacklogs
ものすごくざっくりいうと、
- Redmineはタスク管理ツール
- Backlogsは「実現したいこと」(バックログ)管理アドオンツール
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。詳しくはこちらから。
BacklogsはRedmineのアドオンツールで、Githubはこちらからどうぞ。
最近はタスク管理ツールでもフリーで使える華やかなWebアプリやスマホアプリが増えてきましたが、ソフトウェア開発やIT業界ではわりと古くから(10年ぐらい前?)使われているツール、いまだに根強い人気があります。
繰り返し言いますが、RedmineとBacklogsの構築は相当面倒くさいです。
ただし、面倒なのは構築であって、そこでやりたいエッセンスについては共通していますので、今回はそのエッセンスを紹介します。
「実現したいこと」と「タスク」の違い
前項で「実現したいこと」(バックログ)と「タスク」を分けて書きました。ここが今回の記事の最大のポイントです。
「実現したいこと」(バックログ)の方が「タスク」より上段に来る。
具体的な例を挙げると、
【実現したいこと(バックログ)】
- インド人の同僚と円滑にコミュニケーションを取るために英語力を向上させたい
↓
【タスク】
- 英単語を1週間で50個覚える
- TOEICのPart3の問題文を1日1題音読する
- NIKKEI Asian Reviewの記事を5分で読む
といった具合です。
よくタスクをリスト形式にメモ書きする(いわゆるToDoリスト)だけでタスク管理を行う場合があります。
簡易的にタスクを管理したい場合はまったく問題ないのですが、状況が複雑化してくると、「このタスクって誰のどんな目的のためにやるんだっけ?」と、本来の意図があいまいになってしまう場合があります。
こういったことを回避するために、アジャイル開発では、ユーザーストーリーなどの形でプロダクトのバックログを作成し、それを実際に手を動かすタスク単位に細分化して作業に取り掛かります。
誰(Who)にとって、このような理由の(Why)のために、なんとか(What)が欲しい/したい
・・・といった形で書くのが一般的です。
RedmineとBacklogsは、この考え方を具現化するためのツール、ということになります。
事業創出への応用
そもそも事業創出活動自体が仮説検証の繰り返しであり、アジャイルのプロセスに近いです。
よって、アジャイル開発でよく使われるRedmineとBacklogsも、事業創出活動ツールとして活用できると考えてよいでしょう。
例えば以下のような単純なタスク管理が考えられます。
【実現したいこと(バックログ)】
- フォーラムのメンバーとして自身の提案テーマのニーズ調査のためにヒアリング情報を共有したい
↓
【タスク】
- ○○さんとコンタクトをとりミーティングをセッティングする
- △△資料を自身のコメント付きで展開する
- 提案テーマの資料を××さんとディスカッションする
あるいは、仮説検証ツールとしての活用も考えられそうです。
【仮説】
- ○○業務従事者は××という課題を持っている
↓
【実現したいこと(バックログ)】
- ○○業務従事者にとって××といった課題を解決するために△△という機能が欲しい
↓
【タスク】
- ヒアリング訪問のためにアポをとる
- 提案のペーパープロトを作成する
- 機能のクライテリアを設定する
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