アジャイルにマーケティングを進めるには?

アジャイルマーケティングとは

みなさんは「アジャイルマーケティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

書籍「データ・ドリブン・マーケティング」にはまさに「アジャイル・マーケティング」という章があります。

その中では、

  • データ収集をキャンペーン期間中に行い、データがキャンペーン不成功を示唆していた場合、キャンペーンを軌道修正
  • データをどのように収集するかも、収集したデータに基づきどのようなアクションを取るかも、事前に計画

としています。ソフトウェア開発におけるアジャイルの手法になぞらえて、変化に対応してマーケティングキャンペーンを軌道修正していく様子をこのように命名しているようです。

「アジャイルマーケティング」という言葉自体は本書発行前からあったようですが、本書が非常に売れたことで一気に市民権を得た言葉のように思われます。

ポイントなのは、データに基づいてマーケティングの軌道修正を行うことです。

メトリクスの収集がダイジ

実はアジャイル開発でよく使われているスクラムというフレームワークでも、メトリクスという形で様々なデータを収集します。例えば、

  • スプリントプランニングに要した時間(ある一定期間の開発計画を立てるために要した時間、と考えればよいです)
  • 発生した市場バグ件数
  • 改修に要した時間
  • ドキュメント類の解釈に要した時間

等々です。

そして、それぞれのメトリクス値を元にしてフィードバックを行い、細かな軌道修正をします。そのタイミングがデイリースクラムであり、スプリントレビューとなります。

アジャイル開発におけるメトリクスの測定は、以下のSlideShareが大変参考になります。

アジャイルマーケティングでも同様に、

  • ウェブ広告のクリック数
  • トレーニング登録者数
  • セミナー申込者数

などの数値データを取得して、成果の測定とキャンペーンの軌道修正を行います。

事前に計画を立てるのがダイジ

ここで大切なのが、行き当たりばったりではなく、データに基いて柔軟に行動するために事前に計画を立てる必要がある点です。

余談ですが、日本の企業はこの事前に計画を立てるという点が実は非常に弱いのではないかと私は感じています。

マーケティングの業界では特にわりと感情や感性に左右される傾向があり、一生懸命検討したキャンペーンだから、うまくいってもいかなくても、とりあえず最後まで続けようぜ、みたいなことが起こりがちです。ドラスティックにデータで判断・即軌道修正・場合によってはバッサリ中止、とはいかないことが多いように感じています。

メトリクスを計測し、事前に計画し、細かに軌道修正する

つまり、アジャイルにマーケティングを進めるには、

  • メトリクスを計測する
  • そのデータに基づいた行動を事前に計画する
  • 細かな軌道修正をする

といった点がポイントになりそうです。

既存の概念にとらわれず、柔軟でムダなく効果が出せるマーケティングのプロセスを考えてみましょう。

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