これからはデータサイエンスを「売れる人」も大切

データサイエンスセールスという役割

新規事業のアイデア出しをすると、「こんなデータ集めてきてAIでデータ分析すればこんなことが分かって課題解決!このソリューションは売れる!」みたいなアイデアがたくさん出てきます。

どれもとても面白いのですが、残念ながらほとんどモノにはなりません。

その理由を考えてみると、データサイエンスというソリューションを販売できるような人、いわば「データサイエンスセールス」といった人が絶対的に足りていないのだと気付きました。

やりたくても意外と理解していない

データサイエンス(データ分析)をやりたい現場の人は、データサイエンスにどのような技術があり、どのようなソリューションが可能なのか、実はよく分かっていない場合が多いです。

従って、

  • データサイエンスではどのような課題にアプローチできるのか
  • データサイエンスは意思決定の場面でどのように役に立つのか
  • データサイエンスは何が出来るのか
  • どのようなプロセスでデータサイエンスを進めるのか
  • それはどれぐらい費用が必要なのか

ということをきちんと説明できる人が必要になってきます。

ところが、実際のデータサイエンティストはエンジニア気質の方が多く、そのようなことを人に説明してソリューションを販売する、ということにはあまり興味がありませんし、スキルも乏しい場合が多いです。

「データサイエンスセールス」は希少種

そこで「データサイエンスセールス」の出番となるのですが、そもそもデータサイエンスを理解したセールスというのは世の中にほとんどいません。なぜなら、セールスは技術職とは程遠い場合が多いからです。ITの世界では「セールスエンジニア」という職種がありますが、データサイエンスの世界ではまだまだそのような人はほとんどいません。

そのため、プロジェクトマネージャーや経営層がクライアントに説明をして案件を取ってきたりすることが多いです。

今後ますます企業のDX化は必要となってきます。その時にそのDXを力強く推進する人材が必要となります。その時、データサイエンスについて説明できるセールスの存在がとても重要になってくるでしょう。

いまはまだ注目されていないデータサイエンスセールスですが、もし興味があればそのポジションを狙ってみても良いかもしれません。

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